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センスがいい・わるいってなんだろう?

2021年5月20日

「センス」ってなんなんだろう?と思ったので、自分なりに考えた上で「センス」について考察を行いました。その他の意見もお待ちしておりますので、コメント欄よりご意見頂けますと嬉しいです。

辞書通りの「センス」という言葉

物事の微妙な感じをさとる心の動き。微妙な感覚。 - Oxford Languages

物事の微妙な感じをさとる働き・能力。感覚。「―のいい服」「ユーモアの―がある」 思慮。分別。- 広辞苑

上記の2つの辞書・辞典では、このように記述されています。

両方とも、「物事の微妙な感じをさとる動き・働き」であると書かれています。

微妙な感じ

微妙な感じというのは、例えば服の場合、色や組み合わせ、柄、素材といったその服の属性や特徴などの事でしょうか。

ということは、センスとは物事の属性や特徴を認識する能力であると言えるのではないでしょうか。

認識能力が高い・もしくは認識する解像度が高い」ということであると考えれば、何だかわかりやすくなったような気もします。

ここで考察したセンスという言葉には、他人との比較や他人からの評価を含んでおらず、実際に使われるセンスという言葉の意味するものとは少し違った意味合いのものであるとも思います。

一般的な「センスの良し悪し」という使われ方をする場合、センスは解像度という1つの軸だけで語ることはできないと思います。

なぜなら、同じものを見たときにセンスがいいと感じる人もいれば、センスが悪いと感じる人もいるからです。

「解像度の高さ=センス良さ」ではないと思う

「多くの人がセンスがいいと感じる事」は、「ピントの合い幅が広い」と考えれば楽に捉えられるのではないでしょうか?

つまり、雑な合わせ方をしてもピントが合ってしまう、という状況ですね。

メインカルチャーになりうるものはここに当てはまるのが多いのではないかと思います。

一部の人がセンスが良いと感じる事柄は、裏を返せば「大衆にはウケない」という事になるが、この場合サブカルチャーやハイカルチャーに属するものが当てはまるのではないかとおもいます。

後天的に手に入れることのできるセンス

センスというのは、練習によって磨かれるものとしてのセンスもあると思います。

練習すれば磨くことのできるセンス

例えば、仕事での場合、作業や実務を繰り返す内に「段々とその動き方がわかってくる」という場合がありますね。

赤を選び失敗し、赤の条件を段々と覚えてくる、という順序を踏んでこそ「今、赤を選ぶべきか青を選ぶべきか」という状況でより良い方を選べるのだと思います。

つまり、これって感覚というより技術(テクニック)ですよね。

練習する事によって磨かれるもの、それはセンスの一部ではありますが、ある種の身体感覚だと感じます。

赤を選ぶと判断するのは、目や手であり、身体全体です。

このように、身体感覚をセンスと呼ぶ場合もあるのではないでしょうか。

つまり、身体感覚を身に着けるための練習

「センスを磨く為には、たくさん経験をしろ。」といった言葉は、身体感覚を身につけろという意味だと解釈しています。

後天的に手に入れることのできないセンス

例えば、野球選手の例。

どれだけ頑張っても、30代の素人男性がイチローのようなメジャーリーガーにはなれない。
これは30代の素人男性だけではなく、2軍の野球選手がイチローのようにはなれないケースがほとんどであるというケースも同様です。
同じように、身長や髪質、もっといえば顔の特徴などもセンスと言える場合もあるのではないだろうか、と思っています。

生まれ持ってのセンスというのは、もはやどうあがいても手に入れる事はできません

では、一般化すればそれはどのような部分なのか。

身体的特徴は基本的には変えられない

私は、この場合のセンスというのは、まず第一に、「身体特徴」によるものであると思っています。

例えば、服装においてセンスがいいかどうかは「似合うかどうか」という問題に直面します。

似合うかどうかは、身体的特性に依存するため、根本的に変えることは範囲が限定されます。

具体的には、痩せる・美容整形・日焼け、などですかね。。

次に影響を与える要因は、心理的特徴

身体的特徴がセンスに与える影響は、他人が見た場合において先行して発生するセンスに対する評価だと思っています。

内面から出るセンスは、心理的特徴による影響が大きいと思っています。

顔つきや骨格などの遺伝的に決まっている事柄、家庭環境、住んでいる地域などの物心がつく頃にはそうであった事などと、大いに関連していると思います。


特定の服が似合うかどうかはまた、顔つきが濃いか、肌の色はどうか、骨格はどうかといったその人由来の事柄によって変化します。

そう言った意味でのセンスは、服のセンスが良いのではなく、その身体に則した服というその人全てを含んでいると考えるべきなのです。


つまり、この場合のセンスを磨くという行為は、まず自分の特性を知ること、自分が他人に与える印象のスタンダードを知る事にあるのではないかと僕は考えています。

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