以前の記事で、又吉直樹さんのYouTubeチャンネル「渦」について書きました。
前回の記事では、太宰治の「人間失格」にフォーカスをあてましたが、
今回は、「走れメロス」にフォーカスを当てたいと思います。
目次
又吉さんが新解釈する「走れメロス」
走れメロスについて、読んだことはあるけど、
ざっくりとしたストーリーしか覚えてないなあ という方が多いのではないでしょうか?
実は私もざっくりとしたストーリーしか覚えておらず、
メロスのキャラクター性や太宰文学のスピード感、描写の仕方などを意識して読むこと
はできていませんでした。
走れメロス新解釈シリーズは計6本あるが、ラジオ感覚で聞いていてもおもしろい
元来、このYouTubeチャンネルの「インスタントフィクション」シリーズは、
400字詰めの原稿用紙一枚分のショート作品(ショートショート?)を、
又吉さん扮する髑髏さん(しゃれこうべさん)が解釈・解説していくというシリーズです。
芥川作家である又吉さんによる解釈で楽しめるので、
ラジオ的な楽しみ方で何度も見てしまうシリーズです。
今回取り上げられた走れメロスに関しては、
特に又吉さんが太宰治をどう読んでいるのかという点においても、
個人的にはめちゃめちゃおもしろい内容でした。
難しすぎず、メロスのキャラクターって本当におもしろいなっておもいました。
ここからは完全に感想なんですが、
このシリーズを通して感じたことは、
メロスってほんとめっちゃピュアでどこまでもメロスやん。みたいな感じでした。(笑)
子供のころに読んだ記憶では、
「走れメロス」=友情・情熱と正義
みたいなイメージだったんですが、
文章自体のおもしろさやメロスや王、その他の登場人物の
キャラクター的なおもしろさを改めて感じることができた気がします。
もしまだ見られていない方は、時間がある際にラジオ的な感じで視聴してみてはいかがでしょうか?
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