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誹謗中傷は現代の呪いなのではないだろうか

今回の記事で書きたいことは、題名でおおよそ全て言ってしまっているので、この段階で言いたいことを理解できる人も多いのではないでしょうか。

今回のテーマは、「現代にも呪いは存在する」ということである。

呪いとは

呪いとは、「物理的攻撃に頼らず、精神的な攻撃方法などで相手を不幸に陥れようとする行為であり、言霊信仰に基づくもの」と言っていいだろう。

漫画やアニメなどでの演出で、藁人形に釘を打ち付けるイメージ、などを持っている人も多いのではないだろうか。あれがまさしく呪いであるだろう。

そして、この「呪い」が現代にもまだ存在していると私は思う。

これは、決してスピリチュアル的なことを言いたいわけではない。

現代の呪い

藁人形を使った儀式的な呪いはあくまで一例で、例えば「1つのコミュニティ内で特定の人物に対し身の危険を感じさせるような発言を繰り返し行う」「あなたは今日不幸な目に合うだろうと伝える」とこれらもまた現代の呪いの一種であると思う。

どちらも相手を不幸に陥れようとする行為であり、精神的な攻撃方法を用いているからである。(この定義からすると、星占いやキラキラネームなども呪いの一部に該当するのではないだろうか、と思うがこれはまた別の機会に記述したい。)

さて、タイトルの話に戻ることになるが、2020年は特に、コロナ禍で世間の空気がどんよりしていたことも関係しているのか、芸能人の方の誹謗中傷による自殺のニュースが目立っていたのではないだろうか

また、近年、いじめによる小・中学生、高校生の自殺など悲惨なニュースもよく見かける

言葉によって、人が死んでいる。これは呪いであると私は思う。それも、最も卑怯で、藁人形よりも残酷な呪いだ。

呪術廻線は現実に起こっている

2021年、今「呪術廻戦」という漫画が流行している。漫画内での設定では、人の悪意やネガティブな魂的なもの(?)が呪いとして実体をもち、人を傷つけたり、殺したりする。主人公たち呪術師は人を守るために呪術を使うが、逆に呪いを利用し悪を働く呪詛師と呼ばれる人間も存在する。このような設定である。

これは決してただのファンタジーではなく、現実に起こっていることと同じ構造なのではないだろうか。

つまり、掲示板やSNSという名の藁人形、誹謗中傷という名の呪い、匿名ユーザーという名の呪詛師という構造である。

あなたがもし誹謗中傷の書き込みという「呪い」を生み出す呪詛師になってしまいそうな事があっても、本当にその内容でいいのか一度踏みとどまって欲しいと願う。

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